3D

  • 「イメージをカタチに」するものづくり環境を提供

    3D事業概要

    3D事業は、誰もが気軽に「イメージをカタチに」できるものづくり環境を提案することを理念とし、デスクトップ・ファブリケーション(机上工場)コンセプトの下、「コンパクトサイズ」「簡単操作」「導入しやすい価格」を特長とするデジタルものづくりツールを展開しています。3次元切削加工機や3Dプリンターをはじめ、デジタル彫刻機、メタルプリンターなど、独自のコンセプトに基づく革新的な製品群は、世界中のものづくりの現場で高く評価されており、その用途は、企業の研究・開発業務での製品試作や次世代のデザイナーやエンジニアを育成する教育・研究はもちろんのこと、宝飾や彫刻などのクラフトアート、個人のホビーなど、幅広い分野に広がっています。

  • 3次元切削加工機

    主に製造業の開発・設計部門での試作品製作や生産現場での治具製作、工業高校や理工系大学での教育・研究用途で活用されています。ケミカルウッドなどの樹脂から、アルミや真鍮といった軽金属まで、さまざまな材料の加工に対応する機種を取りそろえ、コンパクトサイズながら、高速で、精度の高い加工を実現できる点に特長があります。自社開発のCAMソフトウェアや加工をサポートするソフトウェアを標準付属しており、材料の切り出しや彫刻などの2次元加工から、3D CADデータを利用した本格的な3次元加工まで、用途に応じた加工をサポートします。

    • monoFab SRM-20
    • MODELA MDX-540

    代表的なアプリケーション

    • デザイン試作
      デザイン試作
    • 構造の検証
      構造の検証
    • 治具の製作
      治具の製作
  • 3Dプリンター

    光造形方式による3次元積層造形機です。スライスした3Dデータを、UV-LED(紫外線発光ダイオード)を光源とするプロジェクターから順次照射し、樹脂槽内の樹脂を一層ずつ硬化させることで造形します。切削加工方式が、寸法精度や仕上がり表面の美しさなど、精巧さが求められる加工に強みを発揮するに対して、積層造形は、ものづくりの初期工程で、デザインを素早く確認したい場合や、中空構造など入り組んだ複雑なデータを造形する場合に適しています。当社は、ものづくりの着想段階から生産工程までのワークフロー内で、各工程の要求や状況に応じた最適な加工方式を選択できるよう、両機種の利点を組み合わせた独自のソリューションを提案しています。

    • ARM-10での造形イメージ

    代表的なアプリケーション

    • デザイン試作
      デザイン試作
    • 製品試作
      製品試作
    • 工業部品の試作
      工業部品の試作
  • 彫刻機

    多様な素材に立体的な彫刻表現を施すことができるデジタル彫刻機です。看板や銘板の製作をはじめ、アクセサリーやギフト、記念品などへの名入れやデザイン彫刻に活用されています。

    代表的なアプリケーション

    • サイン
      サイン
    • オリジナルグッズ
      オリジナルグッズ
    • 銘板
      銘板
  • メタルプリンター

    先端にダイヤモンドチップを埋め込んだスタイラス(打刻針)を、金属や樹脂などに高速で打ち付け、表面をくぼませることで、図柄、文字を高精度にマーキングする装置です。くぼみのサイズと密度を変化させることで階調付の写真やイラストも美しく表現することができます。文房具やアクセサリー、ギフトなどへの名入れや装飾、工業用銘板へのシリアルナンバーの刻印など幅広い用途で活用されています。

    代表的なアプリケーション

    • ギフト
      ギフト
    • 文房具
      文房具
    • 工業用銘板
      工業用銘板
  • 医療器具用マーキング装置

    攝子(ピンセット)、鉗子などの医療器具・器材へのマーキングに特化したドットピン方式の小型マーキング装置です。医療器具の一点一点にシリアル番号や2次元シンボルを打刻することで、トレーサビリティー(追跡可能性)を確保することができます。2次元シンボルの一種であるGS1データマトリックス*を1mm角で表現できる精度を備え、ドットピンで一定の深さに打刻することで、消えにくい印字が可能なうえ、印字面が錆びにくいという利点があります。医療器具を固定するバイスや印字の位置合わせ用にレーザーポインターを装備しており、初心者でも手軽にマーキングを施すことができます。

    *バーコード、2次元シンボル、電子データ交換の世界標準化機関であるGS1(ジーエスワン、本部:ベルギー)が、世界各国の規制当局、機器メーカー、医療機関などと連携し、鋼製器具に表示する2次元シンボルとして定めた規格です。商品コード、使用期限、ロット番号、シリアル番号などの情報を26バイト(半角英数で26文字)まで保持することができ、専用のリーダーで読み取ることで器具の個別認識が可能です。

    代表的なアプリケーション

    • METAZA MPX-90M打刻時
      医療器具への2次元シンボルの刻印
    • 鉗子
      鉗子
    • 鉗子(ピンセット)
      攝子(ピンセット)

3D事業戦略

当社が創業した1981年は、パーソナルコンピュータへの関心が急速に高まっていた時代です。人々の生活や社会や産業のあり方を変革すると謳われたパソコンの本質を、無限の可能性を秘めた「巨大な頭脳」と捉えた当社は、パソコンに手足の代わりとなる周辺機器を与えることで、バーチャルな世界と現実の人間の生活・事業活動の間に生じるギャップを埋め、人々の創造活動を支援するという理念を掲げました。こうした哲学から生まれたのが「デスクトップ・ファブリケーション(机上工場)」というコンセプトです。当社は、1986年に世界初の卓上型3次元切削加工機を発売して以来、「コンパクトサイズ」「簡単操作」「導入しやすい価格」というコンセプトを磨き、誰もが気軽に新たな価値を生み出すことができる、人間主体の「デジタルものづくり」を世界中で提案してまいりました。

当社がデスクトップサイズの3次元切削加工機を発売してから約30年が経ちましたが、その本質は色あせることなく、デスクトップ・ファブリケーションのコンセプトは、ますます注目を集めるようになっています。近年のインターネットやSNSの発展、スマートデバイスや個人向け3Dプリンターの登場、Fab labやメイカーズスペースなどの市民向けデジタル工房の増加は、デジタルものづくりの可能性を多くの人々に開放することとなり、「創造力」を駆使すれば、アイデア一つで誰もが「メイカーズ」になれる時代が始まったと言っても過言ではありません。ものづくりが企業の研究開発部門や専門家に限定されていた時代は終わりを告げ、専門分野や企業・産業の枠を超え、また文化や価値観を超え、さらには世界中の人々の知恵やアイデアを結集しながら、一人の個人がこれまでにない革新的な価値を生み出すことも可能になってきています。

デジタルものづくりの世界が今一度大きく変わろうとしている現在、当社は、人々のものづくりにさらなる価値を提供すべく、コア技術の多様化に向けた研究開発を推進しています。従前より展開する3次元切削加工機や3Dプリンターの技術革新に加え、加工方式の多様化やさまざまな材料の加工に対応するソリューション開発を進め、人々に新たな創造力をお届けしたいと考えています。加えて、それぞれのものづくり分野で進行しつつある、誰もがデジタルツールや3D CADデータを使いこなす時代の到来を見据え、それぞれの分野に最適なソリューションを提供できるよう製品・サービスのパッケージングを見直しています。専門家から入門者へと市場の広がりが予想される中、「コンパクトサイズ」、「簡単操作」に磨きをかけ、次世代クリエイターのニーズに対応できるよう事業開発を進めてまいります。

デスクトップファブリケーション

DPM事業戦略

DPM(Direct Part Marking:ダイレクト・パーツ・マーキング)は、製品や部品、器具、器材などに2次元シンボルやバーコードなどの固有識別子を直接表示することで、トレーサビリティ(追跡可能性)を実現する技術です。当社は、世界的に広がる医療機器のUDI 規制(Unique Device Identification:医療機器・器具などへの固有識別番号表示の義務化規制)に対するソリューションを提供することを目的に、特に医療分野での事業確立を目指し活動を推進しています。

医療の現場では、近年、院内感染のリスクを回避し、患者の安全を確保することを目的に、従来の医療器具の保全・管理方法を見直す動きが広がっており、医療機関における器具の管理を徹底させようとする規制当局の動きも世界的に顕在化しています。当社は、2000年代初頭より展開しているメタルプリンターの技術が、医療機器・器具等への固有識別番号の表示に応用できると考え、2012年に専用機として医療器具用マーキング装置MPX-90Mを開発。器具に打刻した2次元シンボルを活用することで、各器具の保有数、所在、使用回数、使用履歴などを管理するソリューションを世界各国の医療機関、医療器具メーカーに提案しています。一方、当社は、医療現場にMPX-90Mを提案する過程で、手術後の医療器具の分解・洗浄・組立・滅菌などの作業が、作業者の経験値に左右される属人的なものに留まっている事例を散見し、煩雑な作業を伴う多種多様な医療器具の保全に、当社が生産現場に導入している作業支援システム「デジタル屋台」を応用することで、業務品質および効率を向上させることができるのではないかと考えました。現在、当社は、経済産業省、浜松医科大学などとともに医療器具・器材の保全・管理にかかわる作業支援システムのモデル構築・実証事業を進めています。2018年度には、医療機関に包括的なソリューションシステムを提供できるよう体制を整備しています。

医療器具追跡管理

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