中期経営計画

中期経営計画(2021年 - 2023年)

当社グループは、2021年を初年度とする3か年の中期経営計画を策定しました。前中期経営計画では、「イノベーションによる持続的成長」を目標に2016年から5か年にわたり取り組んでまいりましたが、策定当初の想定以上に経営環境、事業環境は厳しく、一定の成果はありながらも業績計画は大幅に未達となりました。これまでの反省のもと、当中期経営計画では、「真に“創造・BEST・共感”のローランド ディー.ジー.に生まれ変わる」の方針のもと、「筋肉質な企業体質への変革」と「事業ポートフォリオの転換」を基本戦略に定め、持続的成長を目指します。

2021年2月17日 2021 - 2023 中期経営計画

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基本方針

真に“創造・BEST・共感”のRoland DGに生まれ変わる

筋肉質で強い組織へ進化し、新たなビジネスの山を創り出す

  • 「ニッチ市場創造型企業」になる
    • 少量多品種へのニーズ増、デジタル化の社会トレンドは、製販技の強み活用のチャンス
    • 強みの最大活用とアナログ to デジタルで新規市場を創造する
  • 「デジタルと共創」で未来を拓く
    • 積極的に共創の輪を広げ、デジタル技術による新たな価値の創造と新規市場の開拓をする
    • コネクテッドをキーワードに新たな付加価値を創造する
  • 「チャレンジできる社風」を定着させる
    • 新たな価値の創造を目指し、社員1人1人が自らの意思でチャレンジできる共感を呼ぶ企業集団になる
  • 筋肉質な組織に生まれ変わる
    • リスクに耐え、チャレンジできる筋肉質な強い組織をつくる

基本戦略

  • 筋肉質な企業体質への変革
  • 事業ポートフォリオの転換

筋肉質な企業体質への変革

競争力の強化と事業環境の変化に柔軟に対応するべく、構造改革に取り組みます。2021年3月には本社において早期希望退職を実施し、人員の適正化を図りました。また、国内外における経費削減や生産拠点の集約などの構造改革を実行し、約20億円の固定費削減を目指すとともに、社内プロセスを徹底的に見直し、業務の効率化と品質の両立を図ることで、事業成長の基盤を固めてまいります。

国内外における経費削減や生産拠点の統合により、約20億円の固定費削減を目指す

固定費削減目標

20億円

1. 生産:製造拠点の集約
  • 量産機能のタイへの完全移管
  • 日本のマザーファクトリー化
  • サプライチェーン機能のタイ移管
2. 本社:人員適正化、経費削減
  • 早期退職者募集
  • 継続的な経費削減
3. 海外販売子会社:地域別再編、経費削減
  • 各地域単位での組織再編・効率化
  • オンライン・リモートを活用した販売費用の見直し

事業ポートフォリオの転換

既存事業においては効率化を図りながら、「新興国事業」、「新領域」へ注力してまいります。新興国事業、新領域の売上高は2020年では合計25億円を占めていますが、2023年には100億円を目標とし、サイン(屋外看板)市場に依存した売上構造から脱却することで、新たな成長ステージを目指します。

  • 既存事業
  • 新興国事業
  • 新領域

売上高(円)

新興国と新領域で売上高100億円を目指す

既存事業
ソリューションの多角化と効率性の追求
新興国事業
新興国モデル投入による本格参入
新領域
ニッチ市場を機動的に開拓
事業横断
SaaSモデル、コネクテッド、リモートサービス展開

既存事業 ソリューションの多角化と効率化の追求

  • DP
  • DGSHAPE

既存事業

ソリューションの多角化と効率性の追求

DP(デジタルプリンティング)事業
  • 非ソルベント系ソリューション強化
  • 効率性を追求した事業体制への移行
DGSHAPE事業
  • 歯科アプリケーション(用途)の拡大
  • 院内ラボの販路開拓
  • 原価低減による効率化

DP(デジタルプリンティング)事業

当社が主力としているサイン市場では、厳しい市場環境の中でも収益性を確保しながら新興国および新領域開拓へのリソースを創出します。

  1. 環境配慮の観点から非溶剤系インクへの切り替えが進んでいることから、技術転換による付加価値向上を図り、顧客基盤の一層の強化を目指します。
  2. 生産拠点の主役や製品ポートフォリオの見直し、プラットフォーム開発により効率性を追求してまいります。

DGSHAPE事業

歯科医療(デンタル分野)においては、顧客ニーズに対応した提案力強化を図ります。

  1. デンチャー(入れ歯)とインプラント用支台の製作の提案により、歯科技工所から歯科医院へと対象市場の拡大にチャレンジ
  2. 新型コロナウイルスの感染防止の観点から、1回の通院で治療が完了する「One-Visit通院」の実現のため、海外を中心に歯の被せ物製作の内製化が進む歯科クリニック市場の開拓を進めてまいります。

新興国事業 新興国モデル投入による本格参入

  • DP
  • DGSHAPE

新興国事業

新興国モデルに投入による本格参入

  • 従来手薄だった新興国市場を開拓
  • DP、DGSHAPEともに専用モデルを投入

今後の市場拡大が見込まれる新興国市場への本格参入を目指します。外部パートナーとの協業により新興国専用モデルの開発を加速させるとともに、タイ工場への生産集約などを通じて価格競争力を高めることで、売上およびシェア拡大を図ってまいります。

新領域 ニッチ市場を機動的に開拓

  • DP
  • DGSHAPE

新領域

ニッチ市場を機動的に開拓

  • パーソナライズ需要の拡大により生まれる新たな「立体物加飾」プリンター市場をターゲット
  • 既存のCo-Creationのノウハウを軸に新領域開拓を推進
  • DGSHAPEにおいても、医療システム分野等を中心に新事業を開拓

パーソナライズ需要の発掘

リテイル(小売業)市場への展開やCo-Creation活動で開拓したパーソナライズ・ニーズの発掘を加速させ、ニッチ市場を機動的に開拓してまいります。

DP事業:
主に欧州を中心に特定用途向け製品のCo-Creationの専門組織を立ち上げ、2020年には6億円の売上を生み出しました。この活動をグローバルに展開し、2023年には30億円を目指します。
DGSHAPE事業:
医療現場の安全安心を担保する、手術器具の使用履歴の追跡管理や病院経営の効率化に繋がる在庫管理システムなどを提供するソリューションの提案により、医療・ヘルスケア分野の事業化を目指します。

コネクテッドサービスによる新たな価値の提案

  • 事業横断

Roland DG コネクテッドサービスのスタート

Roland DG コネクテッドサービス
メンテナンスサービス
故障の未然防止によるダウンタイム低減
2021年にサービス上市
ワークフローサービス
業績状況の可視化支援
2021年にサービス上市
ビジネスマネジメントサービス
自動化による業務効率化
2021年にサービス上市
マーケットプレイス
プラットフォームによる新たな事業機会の提供
  1. 2021
  2. 2022
  3. 2023

事業横断の取り組みとして、ユーザーと繋がることで、製品の不具合の未然防止、業務状況の可視化支援、作業工程の自動化による効率化を図るべくソフトウェアを活用したコネクテッドサービスをスタートさせました。将来的には、ユーザー同士が繋がるプラットフォームを構築し、新たな事業機会の提供を目指します。コネクテッドサービスを通じたユーザーの業務効率化とビジネス支援により、顧客ロイヤリティの向上を図ります。

財務戦略および業績計画

収益性の最大化を図るとともに、在庫削減などを通じたCCC(キャッシュ・コンバージョン・サイクル)※を改善することで、キャッシュ創出力を高めていきます。キャッシュは成長領域へと配分するとともに、M&Aやアライアンスを含めた“+α”の成長投資へと活用します。
※CCC…仕入れから販売にともなう現金回収までの日数。資金効率の指標。

  2020/12期
(実績)
2023/12期
(最終年度計画)
売上高 347億円 480億円
営業利益 5億円 60億円
営業利益率 1.4% 12.5%
ROE 1.0% 15.0%
ROIC 0.6% 15.0%
CCC 141日 120日
為替
レート
USD 106.83円 100円(想定)
EUR 121.86円 125円(想定)

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配当政策

当社は、株主の皆さまに対する利益還元を経営の重要課題と位置付け、持続的な成長と企業価値向上に向けた投資やリスクに備えるための財務健全性とのバランスを考慮した上で、業績を勘案しながら安定した配当の維持に努めてまいります。
具体的な基本方針としましては、連結利益に対する配当性向30%もしくは株主資本配当率(DOE)2%以上の両基準で算出した数値のいずれか高い金額を基準に、安定した配当を継続的に実施することを目標として、今後の事業展開を総合的に勘案の上、決定したいと考えております。

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