製品ニュース

2004年03月16日

ローランド ディー.ジー.株式会社

レーザー方式により立体物を高解像度で3Dデジタル化する、3Dスキャナの新モデル、いよいよ登場! 3Dレーザースキャナ LPX-1200

3Dレーザースキャナ LPX-1200

ローランド ディー.ジー.株式会社(浜松市新都田1-6-4/代表取締役社長:冨岡昌弘)は、小型製品のモックアップやパーツなどの立体物を読み込んで3次元データを生成する、3Dレーザースキャナの最新モデル「LPX-1200」を本日発表いたします。

現在は日本のものづくりの真価が問われており、他国より付加価値の高い製品をいかに早く提供できるかが課題となっております。その中でも設計効率化のための3D CADをはじめとする「デジタル化」が、大きなカギを握っていると言われています。小型工作機やカラープリンタの開発・製造を事業とする当社も5年前に3D CADを本格的に導入、開発から製造までデジタルデータを活用した独自の「3D ものづくり」を実践しており、お客様のニーズにお応えできる製品づくりを目指しています。

このような中、3Dレーザースキャナを市場に投入する目的は、製造業の設計・デザインや教育、医療研究におけるデジタル入力の需要を喚起することです。当社では2001年12月より当社初の3Dレーザースキャナ「LPX-250」を発売しており、新製品「LPX-1200」はシリーズのトップモデルとなります。
*現在発売中のLPX-250は継続して販売いたします。標準価格:1,350,000円(税抜)

LPX-1200は、赤色半導体レーザーを使用した非接触タイプの3Dスキャナで、コンピュータとUSBケーブルで接続し、付属のスキャニングソフトを利用して立体物を3次元のデジタルデータにすることができます。本体のターンテーブルにスキャン対象物をセットし、最大で直径130 mm × 高さ203.2 mmの読み込みが可能。読み込んだデータは、標準付属の3Dデータ編集ソフトウェア「Pixform™ Pro(ピックスフォーム・プロ)」で修正、最適化を行い、市販の3D CADに取り込むことで製品開発などにご活用いただけます。

製造業における、製品開発の付加価値向上とスピードアップに貢献する、3Dレーザースキャナ「LPX-1200」は2004年5月10日(月)発売です。

3Dレーザースキャナ LPX-1200の主な特長

最小0.1 mmピッチの高品質なスキャンを可能にした3Dレーザースキャナ

LPX-1200は、全く新しい設計思想のもとに開発を行い、機構部分をはじめ本体のデザインに至るまで新規に設計を行なった結果、最小0.1 mmピッチの高解像度スキャンを実現しました。これにより、対象物の微細な凹凸までも余すことなく読み込むことが可能になりました。また、新設計のレーザー制御により、死角部分の少ない安定した形状入力を実現しています。
スキャン可能な範囲は、直径130 mm、高さ203.2 mmの円筒形状で、小型のモックアップやパーツを取り込むのに最適なサイズをコンパクトなボディに収めました。

注)本製品はレーザー方式のため、対象物の素材や色によってスキャン結果が異なります。また、対象物の頂上付近などレーザー光が全く当たらない、または当たる角度が浅い部分はスキャンできません。透明なもの、黒・青・緑などの暗い色のもの、つやのあるもの、金属や鏡など反射が強いもの、布地や毛羽立ったものは期待したスキャン結果が得られないことがありますので、白色の表面処理剤などで下地処理を行ってください。

回転スキャンと平面スキャンのデュアルスキャン・テクノロジー

スキャン対象物をターンテーブルに設置し、回転させながら一定方向よりレーザーを照射しスキャンする「回転スキャン」と、スキャン対象物を正面方向から1~6面に分割しスキャンする「平面スキャン」の2つのスキャニングモード、さらにその組み合わせで、形状に合わせた最適なスキャン方法を選択できます。 
平面スキャンは、分割面の角度をユーザーが任意に設定することができるため、さまざまな対象物の形状に合わせて効率的にスキャンすることが可能です。また、高解像度スキャンの前に形状を大まかに把握できる「プレビュー機能」も搭載。対象物の大きさに合わせてスキャン範囲を自動設定してくれるほか、さまざまな角度から形状を確認することができます。さらに、穴などの輪郭形状や対象物の特徴的な部分だけを取り出すポイントスキャン、断面形状を取り出すラインスキャンを装備。これにより3D CADの入力補助ツールとしても便利にご利用いただけます。

高機能サーフェス変換ソフト「Pixform™ Pro」を標準添付

3Dスキャナで取り込んだポリゴンデータを3D CADやCGで利用するためには、サーフェスデータ(NURBS曲面)への変換が必要です。当社LPX-1200は、高機能サーフェス変換ソフト「Pixform™ Pro」を標準で付属しており、トータルなシステムとして高い完成度を誇ります。Pixform™ Proは、読み込んだ形状を3Dデータに最適化するための基本機能に加えて、ポリゴンのシェル化、ミラーリング、エッジ再構築など多数の新機能を搭載。さらに、サーフェスデータの生成もより細かく指定することができ、高品質なデータ作成を可能としました。LPX-1200の高解像度スキャンと相まって、曲面形状を滑らかなデジタルデータにすることができます。

当社切削RPとの併用で、入力から出力までがデジタルで完結

LPX-1200で読み込んだ3次元データは、MDX-650Aをはじめとする当社製の切削RP(小型工作機)で立体物として出力いただけます。図面がない、あるいはデザイナーの造形を活かしたいなどの理由から、設計データが存在しない場合でも、試作をフルデジタルで行うことが可能となり、活用の幅がさらに広がります。

主な仕様

品名 LPX-1200
価格 標準価格 2,200,000円(税抜)
最大スキャン領域 回転スキャン:直径130 mm × 高さ 203.2 mm
平面スキャン:幅130 mm × 高さ 203.2 mm
センサ / スキャン方式 非接触式レーザーセンサ / スポットビーム三角測量方式
外形寸法 / 重量 440(W) mm × 400(D) mm × 608(H) mm / 34.8 kg
インターフェイス USB (USB1.1準拠)
対応OS Windows® 2000/XP
初年度販売目標台数 350台(国内・海外の合計台数)
発売日 2004年 5月 10日(月)
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販売推進グループ
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