ワークショップ参加の子供達集合写真

株式会社マクニカ様と共創ワークショップを開催

2023年09月21日 企業活動, デジタルプリンティング

株式会社マクニカとローランド ディー.ジー.による共創ワークショップ「未来のカタチづくり」を8月26日に浜松本社で開催しました。当社の社員の子供たちを対象にしたこのワークショップでは、画像生成AIで作ったデザインを当社プリンターで巾着袋に印刷し、世界に一つだけの巾着袋を作りました。

子どもたちのアイデアをカタチにするワークショップ

株式会社マクニカは、当社と半導体などの部品の調達でお取引があり、近年はAIを活用した事業や共創活動に積極的に取り組んでいます。

ローランド ディー.ジー.では、インクジェットプリンターなどの自社製品を活用した「イメージをカタチにする」体験を通じて社員のエンゲージメントを高めることを目指し、社員のプロジェクトチームが社内イベントなどを実施しています。その中で、何か作りたいものがあっても、自分の思い描いたイメージをデザインに落とし込む難しさが課題として浮かび上がりました。
今回、マクニカから「自社のAIの知識を活用して課題解決に協力させて欲しい」とご提案をいただき、ワークショップを共同で開催することになりました。

ワークショップには、小学3年生から6年生までの当社社員の子ども10名とその保護者が参加しました。子どもたちが自由に考えたキーワードから画像生成AIを活用してデザインを作成。それを当社のDTF(Direct To Film)プリンターBN-20Dで巾着袋に印刷しました。

ワークショップでは、当社の社内プロジェクトチームや有志から製品知識のあるスタッフ、マクニカの新規事業部門からAIに精通したスタッフが集結し、子どもたちの自由な発想をカタチにするお手伝いをしました。

  • ワークショップの説明

    両社のスタッフがワークショップの趣旨を説明

  • ワークショップの説明

    マクニカのスタッフがAIの正しい活用方法を子どもたちに分かりやすく紹介しました

子どもたちはスタッフや保護者の助けを借りながら、好きな動物や食べ物などのキーワードを組み合わせ、画像生成AIを活用したデザイン作成に挑戦。「七色に輝くラーメン屋さんの前にいる猫」「深海にいるマッチョでかっこいいゾンビザメ」など、斬新な発想のキーワードが次々と飛び出しました。入力するたびに新しいデザインが生成されるため、お気に入りのデザインができるまで何度も試行錯誤していました。自分自身でデザインするのは難しい年齢ですが、AIの力を借りながら自分の頭の中のイメージをデザインに活かすことができました。

  • デザイン作成

  • デザイン作成

デザインをBN-20Dでフィルムに印刷した後、溶けると糊になるパウダーをふりかけ、パウダー定着用オーブンで溶かして糊にします。巾着袋に貼り付けてヒートプレス機で転写して仕上げます。

  • 印刷される様子に興味津々

    自分のデザインが印刷される様子に興味津々で見入っていました

  • 自由研究用にメモを取る子

    工程を丁寧にメモして、夏休みの自由研究にまとめる子も

  • パウダーをのせる工程を体験

    パウダーをのせる工程を体験

  • パウダー定着用オーブンを見学

    パウダー定着用オーブンで糊を溶かす工程を見学

  • ヒートプレス待ち

    ヒートプレス中も待ち切れない様子

  • ヒートプレス後の裏紙はがし

    ヒートプレス後、裏紙をはがして完成

最後に、ワークショップに頑張って取り組んだ子どもたちにお菓子をプレゼントしました。完成した巾着袋に好きなだけお菓子を詰めることができ、子どもたちは大喜びでした。

  • お菓子のプレゼント

  • お菓子選び中

子どもたちからは、「印刷しているところを見るのが楽しかった」「面白いものができた」「スマホケースやTシャツも作ってみたい」などの感想が寄せられました。スタッフも、初めての画像生成AIやプリントの工程に真剣に取り組む子どもたちから新たなインスピレーションを受けました。「頭の中のイメージをAIでデザインにするだけでなく、リアルなものにする面白い試みになった」と手応えを感じたそうです。

今回参加してくれた子どもたちが、自分の手でものを作ることに興味を持つきっかけになれば大変うれしく思います。当社は今後もイメージをカタチにする活動を続け、社員とともに新たなアイデアを生み出していきたいと思います。

参加者、スタッフ全員で集合写真

ワークショップの参加者、スタッフ全員の心に残る一日となりました