浜松市の大規模接種会場(浜松市総合産業展示館)

【デザインデータ公開】浜松市のワクチン接種会場のサイン製作をサポート

2021年09月22日 企業活動, デジタルプリンティング

【22/1/24 追記】
オミクロン株の急速な感染拡大が懸念される中、各自治体で新型コロナワクチンの追加接種が本格化しようとしています。 集団接種会場の運営にご活用いただけるよう、改めて本記事最後に掲載されている汎用サインデータをご案内します。


全国で進む新型コロナウイルスのワクチン接種。スムーズな接種には、会場での誘導や注意喚起などのサイン(案内板)が欠かせません。業務用大型インクジェットプリンターを製造・販売するローランド ディー.ジー.では、大判で視認性に優れたサインの製作をサポートし、本社のある静岡県浜松市の集団接種会場の運営に協力しました。

会場のサインをもっと見やすく

当社の業務用インクジェットプリンターが、お役に立てるのではないか――
集団接種を終えた当社社員から「会場内のサインのサイズが小さく、見にくい」、「蛍光灯などの反射で見づらい」、「急場で手書きのものもあるので、サイン製作にお困りなのではないだろうか」との声が寄せられました。
会場を運営する浜松市のご担当者に伺うと、家庭用のプリンターでサインを内製しているとのこと。「大判で印刷したいが実現方法が分からない」、「在住外国人向けの多言語表記を追加したい」などのお困りごとがあることが分かり、製作をサポートさせていただくことになりました。

ご要望や設置環境、納期を考慮し、当社が提案したのは「UVプリンターで作る大判サイン」。紫外線照射で特殊なインクを硬化させるUVプリンターは、印刷工程の中でインクを硬化させることができ、印刷後に乾燥させるための時間やラミネート加工の手間が不要で、納期を短縮できます。素材には反射を防ぐマットタイプのもので、掲示中の反りが少なく、かつ、各会場のスタッフが両面テープなどで手早く簡単に施工できるものを選びました。

製作にあたっては、DP(デジタルプリンティング)事業部、営業部門、管理部門などの社員の有志が集結。サイン・グラフィックの専門知識を活かし、既設サインをベースにより大判で見やすくデザインし、グローバルに展開する当社のネットワークを活用し、多言語翻訳もサポートしました。全員が一致団結したことで、13種類、約140枚のサインはまたたくまに完成しました。

  • 最新のUVプリンター「VersaUV LEC2-640」で出力

    最新のUVプリンター「VersaUV LEC2-640」で出力

  • 印刷と同時にインクが硬化。製作時間を短縮できます

    印刷と同時にインクが硬化。製作時間を短縮できます

  • 部門横断で社員の有志が集まりました

    部門横断で社員の有志が集まりました

  • 短期間でサインが完成

    短期間でサインが完成

浜松市の大規模接種会場に設置されました

浜松市の大規模接種会場(浜松市総合産業展示館)

浜松市の大規模接種会場(浜松市総合産業展示館)※許可を得て撮影しています

印刷後は、浜松市内3ヶ所の大規模接種会場に、「入口」、「受付」、「予診」、「接種」などのサインが設置され、来場者をスムーズに誘導しました。また、11ヶ所の保健福祉センターには、熱がある方などの入場を制限するサインも設置されました。
浜松市の担当者からは「仕上がりに感動しています。広い会場でも遠くから見やすくなりました」との声をいただきました。

当社はこれからも「デジタル技術の活用で、より良い社会を実現する」をミッションに、自社の技術を活かした社会貢献活動に取り組んでまいります。

接種会場サインのデザインデータを公開します

今回製作したサインのデザインデータは、接種会場のサイン製作にお困りの方に広くご活用いただけるよう、下記にて公開させていただきます。

形式:PDF形式のデザインデータをZIPに圧縮(52.4MB)
対応言語:日本語、英語、ポルトガル語、中国語(簡体字)、ベトナム語、タガログ語(フィリピン)、スペイン語

データのダウンロードはこちらから(PDF形式)