カナダのサインショップPrintology Digitalがコロナウイルス対策看板で地域を支援

カナダのサインショップPrintology Digitalがコロナウイルス対策看板で地域を支援

2020年05月22日 デジタルプリンティング

新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大により、これからの生活や働き方は大きく変わると言われています。サイン・グラフィック業界でもビジネスモデルの転換が求められています。そんな中、カナダの当社インクジェットプリンターのユーザーが、コロナウイルス対策用の看板を製作し、地域社会に貢献しています。アメリカの販売子会社Roland DGAがインタビューしました。

カナダ・アルバータ州でプリントサービスを提供するPrintology Digitalは、感染拡大期でも生産性を維持しながら、コロナショックの中でサインショップに今できることを見つけました。感染予防を啓発するサインを地域のスモールビジネスに非営利目的で提供し、支援しています。
流行初期からの取り組みについて、創業者のShawn Markoさんにお話を伺いました。

Printology Digitalの創業者Shawn Markoさんにインタビュー

カナダ・アルバータ州でプリントサービスを提供するPrintology Digital

Roland DGA:Printology Digitalは現在、ソーシャルディスタンスを保つためのフロアサインやオフィス用のサインを製作しています。警告サインは以前から扱っていましたか?

Shawn Markoさん:感染予防を呼びかけるサインの需要はここ最近急増しています。当社は感染拡大前から、建設現場の看板やフェンスのバナーなど建設業向けのサインを扱っていました。また、最近では大判のアート作品やインスタレーションも手がけています。そのおかげで、感染症対策サインの製作の幅が広がりました。

他の印刷物との違いはありますか?

地域のスモールビジネスを支援するため、感染症対策サインは非営利目的で提供しています。これは今、サインショップが最優先でやるべきことだと思います。収束後に新しいお客様や既存のお客様と信頼関係を築くためには、高品質な製品やサービスを提供することが重要になります。私たちは特別なことをしているわけではありません。お客様のニーズに合わせて新たに看板やディスプレイをデザインすることもありますが、製作の基礎は同じです。アルバータ州政府がオンラインで公開している感染予防の情報が入ったプリントデータも活用しています。

8色インクを搭載したインクジェットプリンター「VersaEXPRESS RF-640」(北米・欧州向けモデル)で感染症対策サインをプリント

8色インクを搭載したインクジェットプリンター「VersaEXPRESS RF-640」(北米・欧州向けモデル)で感染症対策サインをプリント

出力管理はどのように行っていますか?

出力の増加に対応するため、ローランド ディー.ジー.のプリンターに防犯カメラを設置し、リモートで監視しています。夜間もプリンターを動かす場合はRoland OnSupport(サポートソフトウェア)のメールアラート機能を活用します。インクや消耗品の在庫確認や注文のため、サプライヤーとは毎日連絡を取り合っています。
また、お客様の安全を確保するため、物理的な接触を減らす対策をしています。毎日の清掃や消毒を徹底し、配送はドライブスルー、注文の処理はスタッフが自宅で行います。そしてショップには私一人が出て生産やメンテナンスをしています。

感染症対策を周知するサインは重要になると思いますか?

これからは公共の場所で距離を保つことが大切になります。私たちサイン業界にとっても、市民の安全を守るための注意喚起を手助けし、地域社会を支えることはきわめて重要です。

収束後もこうしたサインは小売店やレストラン、オフィスなどで一般的になると思いますか?サインショップの新たな製品になるでしょうか。

収束後の状況は国や都市によって違うため一概には言えませんが、ワクチンが開発されるまでは欠かせないものになると思います。手洗いや衛生管理、病気の時は自宅にいることを促すサインは当たり前になるでしょう。そして、すべてのサインショップの新しいラインナップになるはずです。
今、これまで以上に創造性や柔軟性が必要です。私たちも、これからどんな新しい看板などを提供できるか模索しています。

Printology Digitalが手がけたソーシャルディスタンスサイン

Printology Digitalが手がけたソーシャルディスタンスサイン。小売店や食料品店などに欠かせないものに

ポストコロナの未来に向けて信頼を構築

サイン業界も感染拡大の影響を受けています。この困難に立ち向かうビジネス戦略はありますか?

私たちも他の企業と同様に、感染拡大で大きな影響を受けました。Printology Digitalは昨年12月に正式にオープンしましたが、すべての機器の準備が整った頃には感染がニュースになっていました。

私たちはお客様と短期間で築き上げた関係をさらに強化しなければいけませんでした。これまではオンラインマーケティングで多く集客していました。感染拡大後、残念ながら新規のお客様は減り、多くのお客様は活動自粛を余儀なくされました。この間も仕事のクオリティを保ち、お客様から好意的な口コミをいただけたことは私たちの支えになっています。また、ソーシャルメディアでも地域のコミュニティやスモールビジネスと良い関係を築いています。これからのサインショップは、地域のビジネスをサポートすることを第一に考えるべきだと思います。

スモールビジネス向けの大型看板をRF-640(8色モデル)で印刷し、カッティングマシンCAMM-1 GR-640でカット

スモールビジネス向けの大型看板をRF-640(8色モデル)で印刷し、カッティングマシンCAMM-1 GR-640でカット

今、サインショップにアドバイスしたいことは何ですか?

今こそ、カスタマーサービスと品質を重視して欲しいと思います。私たちはすべての印刷物を100%の品質にするため、印刷物の色を合わせ、高品質モードで印刷し、汚れやエッジの確認を徹底しています。そしてサイン入りのサンクスカードも同封します。
余った時間をただ過ごすだけでは、困難な時期を乗り越えられません。よりいっそう努力する必要があります。今お客様とやり取りしたことは、収束後に必ず自分たちに返ってくると信じています。

また今は、業務の効率化やプリンターの配置換え、プロファイルの再設定、ショールームの見直しや新しいサンプル作り、印刷のトレーニングなど、創造的なことに取り組むのに最適な時期です。改めて、手持ちの機器のマニュアルに目を通していなかったと気付く方も多いと思います。

Printology Digitalの今後の展開を教えてください。

ステッカーを販売する地元のサプライヤーと良いパートナーシップを築き、保留中のいくつかのプロジェクトの準備を一緒に進めています。現時点では詳しく紹介できませんが、最新情報は当社のソーシャルメディアで発信しています。
最後に、ローランド ディー.ジー.のユーザーの皆さまの安全と健康を願っています。

ありがとうございました。

Shawn MarkoさんをはじめPrintology Digitalの皆さまが、スモールビジネスに欠かせないプリントサービスを提供し、地域社会を支えていることをうれしく思います。

この記事はRoland DGAのウェブサイトに掲載されたコンテンツを加筆・修正したものです。