UVプリンターでプリントされたMakers’ Baseオリジナル商品

モノづくり工房Makers’ Baseから学ぶUV プリンターの活用方法(後編)

2017年08月08日 デジタルプリンティング, イベント・展示会

前編に続き、会員制工房Makers’ Base Tokyoを運営する株式会社Makers’のCOO(最高執行責任者)である松田純平氏とのインタビューをお伝えします。後編ではUVプリンターの活用方法や今後の展望について、これまでの事例も交えてお話いただきました。

Makers’ Baseの外部出店を支えるUVプリンター

商業施設での外部出店は、Makers’の新たな事業の柱として捉えているのでしょうか?
「近年、Makers’ Baseのビジネス展開の一環として、期間限定で外部の商業施設への出店、イベント、ワークショップなどに積極的に参加しています。外部出店ではカスタマイズ(加工代行のサービスの一部)、物販を中心に展開。サービスを提供するためにUVプリンターは欠かせないツールとなっています」
上写真:UVプリンターでプリントされたMakers’ Baseオリジナル商品

「外部出店を新たな事業の柱として捉えているわけではなく、単にサービスを提供する場所が異なるだけです。Makers’ Base の基本の4つのサービス(施設利用、ワークショップ、加工代行、物販)の力のかけ方を状況に応じて変えながら展開しています。外部出店では施設利用やワークショップは難しいため、オリジナル加工代行、物販が中心となります。そこで活躍するのがUVプリンターです。商業施設のカスタマイズに対する需要は大きいと思います。実際、KITTE博多で展開していた店舗(Makers’ Base Hakata)の売り上げの6〜7割はUVプリンターを使用したカスタマイズでした」

Makers’ Base Tokyoに常設されている当社UVプリンターとCOO松田純平氏

Makers’ Base Tokyoに常設されている当社UVプリンターとCOO松田純平氏

外部出店の成功事例を教えてください。
「正直に言うと現状に満足しているわけではありません。昨年の台湾でのイベント、Pop Up Asia(ポップ・アップ・アジア)台北では似顔絵をプリントしたiPhoneケースが大人気で、会場ではローランド ディー.ジー.のUVプリンターが絶えず稼働している状態でした。最近では、吉祥寺アトレでの外部出店でUVプリンター関連のアイテムがコンスタントに売り上げに貢献しました。外部出店に関しては営業活動として有益だと思いますが、スキームの構築がまだ100%とは言えません。ビジネスモデルとしてポテンシャルがあるので、今年後半、来年に向けてスキームを確立していきたいですね」

* Pop Up Asia台北の詳細については、Makers’ BaseのBlogをご参照ください。
http://makers-base.com/blog/5267/

Pop Up Asia台北で大人気となった似顔絵をプリントしたiPhoneケース

Pop Up Asia台北で大人気となった似顔絵をプリントしたiPhoneケース

UVプリンターを使用するメリットについて教えてください。
「UVプリンターはメリット以外の何物でもありません。特に商業施設に外部出店する場合、速乾性、ハイクオリティ、マルチに対応(既製品にもプリントできる)、素材フリーということなしです。現在、UVプリンターはカスタマイズの手段として日本で一番使える機器ではないかと思います」

ローランド ディー.ジー.のUVプリンターの魅力とは何でしょうか?
「カスタマイズの領域で競合メーカーとの大きな違いは機体デザインだと思います。商業施設に置いていてもカッコよく見えます。フルカバーのデザインは安全性が高いので、商業施設の方にもご安心いただけますし、店内への設置にも納得していただきやすいですね。また、加熱式たばこ「Ploom TECH」の専門店、Ploom Shopキャナルシティ博多店で行われたイベントではカスタマイズ商品を注文されたお客様が実際にプリントされていく様子を興味深げにご覧になる姿を見て、UVプリンターの魅力を改めて実感しました」

* Ploom Shopキャナルシティ博多店でのイベントの詳細については、下記をご参照ください。
Makers’ Base Blog
http://makers-base.com/blog/5564/

Imagine. BLOG 「UVプリンターを活用してパーソナルなアイテムを創る」
http://www.rolanddg.com/ja/blog/170727-ploom-tech

Makers’ Baseにライバルはいますか?
「Makers’ Baseがファブ(Fab:ファブリケーション/モノづくり)という業界に該当するとは思っていません。確かに施設利用サービスという点では同業と言える企業がありますが、基本的にMakers’ Baseはアミューズメント、エンターテイメント業として捉えています。工房を経営する上で、施設の拡充や企画の一部としてハッカソン(チームを作り、与えられたテーマに対し短期間でそれぞれの技術を持ち寄って開発を行うイベント)を実施することは面白いのですが、それだけでは儲かりません。モノづくりを支援するためにスペースを提供する施設利用サービスは重要だと思いますが、それは全体の売り上げに対して大きくはありません。極端に言えばなくても存続することができます」

「一方、Makers’ Baseが力を入れるワークショップの競合はディズニーランドだと思っています。Makers’ Baseがターゲットとしている20代の女性が週末に7,000円を使って過ごす場所を取り合っているというイメージでしょうか。ディズニーランドで5〜8時間を過ごすのか?ワークショップでリングやアクセサリー制作に2〜3時間を費やすのか?あるいはセレクトショップで買い物をするのか?われわれは、こうした競合とその時間を取り合っていると考えています」

Makers’ Base Tokyoの将来の目標について教えてください。
「数字的には2020年には5億円、2025年には10億円を目指しています。その時点では海外店舗も設けていると思います。ニューヨーク、パリに展開したいですね。おそらくその前にアジアのどこかに進出していると思いますが。海外進出にあたっては、国ごとのソリューション、コンテンツが必要だと考えています」

「今の想定では、海外展開に必要な要素として“日本のモノづくり”を前面に打ち出していかなければ難しいと思います。海外展開する前の段階で、“つくる”という価値に対して現在の4つのソリューションに加えて、もう少し増やせるものがあると考えています。それぞれのコンテンツを充実させるために、今は日本で地力をつける必要があると思っています」

前後編にわたってご紹介した「Makers’ Baseから学ぶUVプリンターの活用方法」。UVプリンターでオリジナルのモノを作るだけでなく、そのプロセスを楽しみたいというユーザーのニーズを捉え、かつ、事業として採算が合うサービスを企画・展開していく松田氏の戦略の根底には、個人の能力を上げ、さらには、日本の国力アップに繋げたいという強い思いがある、ということを今回の取材を通じて感じとることができました。

Makers’ Baseの詳細はこちら
http://makers-base.com/

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