有限会社ポップボックス代表の田辺誠さん

東京・浅草からサイン&ディスプレイを超えたインクジェットの可能性を追求

2021年08月23日 デジタルプリンティング

浅草にある有限会社ポップボックスは、主力事業の看板製作をはじめ、什器の製作、カッティングシートや販促物の資材の販売まで行うサイン業界のスペシャリストです。当社の大判インクジェットプリンター「TrueVIS VG2-540」を3台導入されています。同社代表の田辺誠さん(写真)にお話を伺いました。

ポップボックスのお仕事について

Roland DG:はじめに、御社の事業内容について教えてください。

1990年に私の父が創業し、主に広告看板用の切り文字などのカッティングをしていました。当時の店名だった「電脳きりもじ屋」という名前で看板を出したことがきっかけで、新聞に掲載され、少しずつ仕事が増えていきました。
現在は看板製作をはじめ、イベント装飾などサイン系全般を取り扱っています。
インクジェット出力を始めた当初、ローランド ディー.ジー.の「FJ-50」(1998年に発売された世界初の出力解像度1440dpiを実現した大型インクジェットプリンター)を導入してから、ずっとローランド ディー.ジー.のプリンターを愛用しています。昨年10月の買い替えを機に「TrueVIS VG2-540」を3台導入しました。

具体的にはどのようなものを製作されていますか?

中・小型の看板をメインに手がけています。例えば、コインパーキングの看板など、ベタ塗りの看板を多く製作しています。
また、インクジェット出力の強みを活かしたイベント装飾も行っています。最近では、ラグビーワールドカップに関連したカフェのウィンドウ装飾を担当しました。
ステッカーの注文も多いため、プリント&カット機能をよく使っています。VG2-540の新しいミシン目カット機能は、ステッカーの輪郭を台紙ごと抜けるので効率よく作成できます。

その他、UVプリンターを使って、化粧品什器のデザイン装飾、ドール用Tシャツなども製作しています。

ステッカーを重ね貼りしたアートパネル(左)、スポーツカーのボンネットをシートで装飾(右)

ステッカーを重ね貼りしたアートパネル(左)、スポーツカーのボンネットをシートで装飾(右)

当社UVプリンター「VersaUV LEF-20」でプリントしたドール用Tシャツ

当社UVプリンター「VersaUV LEF-20」でプリントしたドール用Tシャツ

鮮やかで色彩豊かな表現を実現するVG2-540

オレンジ・グリーンインクなど新色に対応した大判インクジェットプリンター「TrueVIS VG2-540」

オレンジ・グリーンインクなど新色に対応した大判インクジェットプリンター「TrueVIS VG2-540」を導入

VG2-540を使用した感想を教えてください。

色のきれいさに驚かされました。トマトやイチゴのような色がはっきりとしていてカラフルなものは、特に鮮やかに仕上がります。実物よりもきれいではないかと思ってしまうほどです。今までに比べ、色域がさらに広くなったと感じています。

どのようなときに実感されましたか?

よく、映画館のエレベーターの扉が映画の宣伝ポスターなどでラッピングされていますよね。当社では、これらの出力も担当しています。カラフルな写真が入ることが多いので、きれいに印刷でき、大変助かっています。目に留まる場所ですからね。

新開発の印刷設定「True Rich Color」(左)と従来の印刷設定(右)の比較

新開発の印刷設定「True Rich Color」(左)と従来の印刷設定(右)の比較。野菜や果物などのシズル感までリアルに表現できる

時代とともに、お客さまとともに

最後に、今後の展開についてお聞かせください。

最近は地球環境に配慮した商品がお客さまから求められています。今は構想段階ですが、たとえ使用期間が短くても、環境にやさしい出力物を提供できないかと考えています。
また、今はSNSでの情報発信が主流になりましたが、その中でインクジェットやカッティングなどサイン・グラフィック系の話題はあまり見かけません。まずは一人でも多くの方にサイン業界に興味を持っていただけるよう、Instagramで販促用のPR動画を公開しています。

変化の激しい今だからこそ、お客さまや社会のニーズに応えられるよう、新しいチャレンジや社員のスキルアップを続けていきたいと思います。

広告看板向けの切り文字から始まった事業が、市場の変化に応じてどのように発展してきたか、今後どのような価値が求められるかをうかがい知ることができた貴重なインタビューでした。本日はありがとうございました。